2018.06.29
練習に打ち込んでいる時、気がつくと膝が痛い…
こんな経験がある部活生も多いのではないでしょうか?
その膝の痛み早めに病院に行ったほうが良いかも知れません。
今回は膝の痛みを引き起こす原因の一つ、オスグッドについてお伝えします。
●オスグッドとは?
成長痛とも言い、正式には「オスグッド・シュラッター病」と言います。
成長期の方に好発し、太もも前面の筋肉(大腿四頭筋)の使いすぎや、ストレッチ不足などで発症します。
成長期には身長が伸びるのに伴い、軟骨が成長して固い骨に変化します。骨が完全に固くなる前に筋肉が固くなることで、筋肉が骨を引っ張ってしまい痛みが生じます。
これが膝に痛みが出てしまう原因です。
バレーボール、バスケットボール部の30〜40%に発生するという報告もあり、多くの学生に見られます。
悪化してしまい、軟骨が剥離してしまうと長い間休まなければなりません。
この軟骨の剥離はレントゲンを撮ることで分かります。
ですので正しい対応をすることが大切です。
何となく膝が痛い…、でも病院に行くまでもないかな…
と悩んでいる方には早めの受診をオススメします。
●病院で何をするの?
病院ではまず、骨や軟骨に異常がないかどうかをレントゲンを撮って確認します。
骨に異常がない場合、理学療法士のリハビリを受け、身体の癖、硬くなっているところや使いすぎている部位がないかどうかを一緒に確認します。
また、痛みを和らげるだけでなく、復帰後に怪我をしにくい身体を作るためにトレーニングも行います。
痛みを和らげるために、電気やレーザーを当てる治療を用いることもあります。
具体的には、
・痛みの出る動作を確認、その動作は行わないように指導
・膝のお皿の周りをマッサージ
・太もも前面の筋肉(大腿四頭筋)のストレッチ&マッサージ
・膝や太もも前面に負担をかけないような身体の使い方の練習
を行い、痛みの様子をみて段階的に練習に復帰していきます。
少しでも思い当たる節がある方は当院に受診されることをオススメします。