2020.04.11
いわゆる五十肩と呼ばれる疾患の特徴として腕が上がらない、髪の毛が洗えない、腰に手が 回らないなど動作での障害を訴えることが多いです。ですが患者様の中には「仰向けの姿勢で寝られない」や「痛い方が下(または上)になると痛くて寝られない」など夜の痛みを訴える方もいます。今回は夜間痛にポイントを絞ってお話ししようと思います。
夜間痛を引き起こす原因は?
原因の1つとして関節の可動域制限があります。
夜間痛を訴える方は他の人と比べて背中に手を回したり、外に捻じる(外旋)の動きが悪いことが あります。このような動きを制限するものとして、肩の前の靱帯や周囲の筋肉(棘上筋、棘下筋など)があります。仰向けに寝る場合腕が床に落ち、外に捻じれてしまいます。しかし靱帯や筋肉の硬さがある場合、無理に伸張され痛みとして感じてしまいます。また下にして寝た場合は腕が内側に入ってしまい、過剰に捻じれて痛みが出ます。
そして上にした場合は肩周囲、特に背中側の筋肉が伸張されてしまい痛みが出てしまいます。
夜間痛を改善させるには?
1. リハビリ
硬くなってしまった組織をストレッチやマッサージを行って、ほぐしていきます。
2. 生活指導
腕が床に落ちないようにクッションを肘の下に置いたり、上にして寝るときには抱き枕などを使って腕が下に落ちないようにします。
寝ている時の痛みはとても辛いもので、眠りを阻害してしまいます。それを少しでも楽になるためにリハビリがあります。肩の痛みで悩んでいる方は、当院の受診をお勧めします。