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より良い生活を送るために〜あなたもロコモかも!?〜

2020.02.06

患者様と関わっている中でこんな言葉を耳にします。「子供たちに迷惑をかけたくない。」「自分の身の回りのことは自分でやりたい。」そういう気持ちがある一方で、買い物以外外出しなかったり運動を行っていなかったりしています。また運動を行っていたとしても自己流の運動を行っていたり、正しく行えず効果が出にくいことがあります。そのような場合はなる前から予防しておく、軽症のうちから病院にかかり運動指導をしてもらうことが必要になってきます。


I. 改めてロコモとは

ロコモとは運動器(骨、関節、軟骨、椎間板、筋肉)のいずれか、あるいは複数に障害が起こり「立つ」や「歩く」といった機能が低下する状態です。進行すると日常生活に支障が出てきます。原因として骨(骨粗鬆症)、関節(変形性関節症)、筋肉(サルコペニア)が考えられています。
サルコペニアについては次回の投稿で詳しくお伝えします。


II. 心当たりはありませんか

1. 片足で靴下がはけない。
2. 家の中で転んだりつまづいたりする。
3. 階段を上るのに手すりが必要である。
4. 家のやや重い仕事が困難である。
5. 2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難である。
6. 15分歩き続けるのが出来ない。
7. 横断歩道を青信号で渡り切れない。


上記の項目はロコモの有無を調べる簡易な項目です。これらの項目は筋力やバランス能力、持久力などをみています。これらの項目に1つでも当てはまる方はロコモの疑いがあり、日常生活に支障が起きていることがあります。それ以外にもイスなどの台からの立ち上がりや歩幅の大きさ、質問用紙への記入で詳しく調べます。その結果で重症度が変化します。



III. 防ぐためにはどうしたらいいか

筋力トレーニングやストレッチなどの運動を行うことが必要になります。しかし自己流で正しく行えないと効果が得られにくいですし、人によって弱い部分や硬くなっている部分が異なります。また運動の習慣がないと継続が難しく数日で終わってしまいます。しかし筋力はすぐつくわけではありません。1〜2ヶ月続けることが必要になります。



IV. 軽症のうちに!!

よりよい生活を送るために、痛みが少なく身の回りのことを自分で行えることが必要だと思います。その為には自分がどの部分が弱く硬くなっているかを知り、どの運動が必要なのかを把握する必要があります。痛みや動きにくさでお悩みの方は当院の受診をお勧めします。