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膝の痛みを抱えてる方へ

2018.12.14

老若男女問わず日常生活を送るにあたって、痛みがつきものです。その中でも高齢者の方は肩や腰、膝などいろいろな部位に痛みを訴える方が多いと思います。今回は変形性膝関節症についてお話ししたいと思います。

変形性膝関節症とは

関節にある軟骨がすり減り骨自体に変形が起こる事で、関節に痛みや動かしにくさを訴える疾患です。また膝の炎症が周りの筋肉や靱帯に波及し、癒着と呼ばれる現象が起きることがあります。発症率は高齢者では10〜15%と多い疾患となっています。


どのような症状があるのか

変形初期には立ち上がりや歩きだしなどの動作開始時に痛みを訴えます。進行するにつれて正座や階段昇降が 困難になり、末期には変形が目立ち安静時痛があり膝が伸びず歩行が困難になります。
膝が伸びない要因として、骨棘があります。骨棘が周りにある靱帯を圧迫することで遊びがなくなり膝の動きに制限が起きてしまいます。また膝蓋大腿関節(膝のお皿の関節)に骨棘が起きると膝が伸びにくくなり、大腿四頭筋の出力低下が引き起こされます。
歩行時に痛みが出る原因として、足のつき方があります。痛みのない人は踵から足をつきます。それにより衝撃が吸収され、また体重が乗った際に膝が内側に入るようになります。しかし膝に変形がある人、特にO脚の人は膝と股関節が曲がり足の裏全体で足をつきます。それにより衝撃が吸収されず、膝が外側に逃げてしまいます。


どのような検査があるのか

医師による問診や触診、X線検査があります。また必要であればMRI検査をすることもあります。
X線検査では関節裂隙の狭小化や消失、骨棘形成などがみられます。


どのような治療があるのか

物理療法や運動療法、また理学療法があります。症状がつらい方には手術療法もあります。
理学療法では、専門の理学療法士による評価、治療を行います。評価は膝だけでなく体幹や足部の評価も行います。
1. 膝の評価
膝を評価するには、どこに痛みがあるかを診ます。指で示せる痛みの場合はそこに原因がありますが、手のひらで表すような幅広い痛みの場合(関連痛)は別のところに痛みがある事があります。



疼痛の原因とそれに対する治療法
・膝蓋骨と脂肪体 → 筋肉や靭帯、脂肪体などの硬さを取る為にマッサージを行います。
・大腿四頭筋(太ももの筋肉) → ストレッチを行います。

それ以外にも動きの範囲を良くしたり、太ももの筋肉のトレーニングを行います。


2. 体幹の評価
体幹の評価をする際には、骨盤を診ます。歩行をする上で一側の足だけで立つときがあります。その際に骨盤は外に開き、後方に移動します。しかし膝に痛みがある場合は、骨盤自体が硬くなり体重や力がうまく伝わらず痛みに変わってしまいます。評価する際には仰向けになって骨盤の動きを診たり、立った状態で患者様に動いてもらい評価を行います。もし硬さがある場合は徒手的にほぐしたり、本来の動きができるように操作を行います。

3. 足部の評価
足部を評価する際には、スクワット動作で評価することがあります。足首が硬い膝から下がねじれてしまい痛みが出ます。その際には脛の骨と太ももの骨のねじれを確認します。もし外に捻じれ過ぎている場合は内側に徒手的に操作し、内側の場合はその逆を行います。


物理療法
● 温熱療法
● 電気療法

運動療法
● 大腿四頭筋の筋力増強運動

理学療法
● 疼痛部位の確認(限局した痛みか関連痛か)
● 骨盤の硬さ
● スクワット動作
● 固さをほぐす治療(筋肉や靭帯、脂肪体に対して)
● ストレッチ
● 関節可動域訓練


膝の痛みは日常生活を阻害するつらい痛みです。膝の痛みに悩んでいる方、気なっている方は当院の受診をお勧めします。

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